エンドルフィン
エンドルフィンとは、下垂体と脳内で生合成されるホルモンの一種で、俗に「脳内麻薬」と言われている物質の一つです。α・β・γ・δと4つあるうちβ-エンドルフィンはモルヒネの約6倍もの鎮痛作用があるとされ、最も活性が強いエンドルフィンといえます。
βエンドルフィンの正体は、アミノ酸からなるオピオイドペプチド(モルヒネ様作用を有する生理活性ペプチドの総称)で、プロオピオメラノコルチン(POMC)という前駆体から切り離されたものです。下垂体中葉でさらにアミノ酸が切り出され他のエンドルフィン類へと変化しますが、これらはβエンドルフィンに比べると活性は弱いです。
βエンドルフィンは前述のとおりモルヒネのように脳内への痛みの伝達を抑制する作用があります。また脳内のμ受容体に作用して、ギャバ神経を抑制させ中脳腹側被蓋野から出ているA10神経のドーパミン遊離を促進させます。この結果ドーパミンの作用のひとつである多幸感がもたらされ、場合によってはそれがギャンブル依存など依存症の原因となる場合があります。